
性感染症の検査案内とパートナー治療
SEXUALLY TRANSMITTED INFECTIONS症状がなくても検査が必要です
性感染症(STI)は、排尿の痛みや皮膚の異常など目に見える症状が出ることもあります。しかし、実際には自覚症状がほとんどないまま進行することも多く、知らないうちに大切な相手へ感染を広げてしまう危険があります。とくにクラミジアや梅毒は無症状で経過することが少なくありません。
「症状がないから安心」ではなく、「気づかないからこそ危険」というのがSTIの特徴です。検査を受けることは、自分の健康を守るだけでなく、パートナーとの信頼を保つためにも重要です。
なぜ検査が大切なのか
性感染症には潜伏期間があります。感染してからすぐに症状が出るとは限らず、数日から数週間後に症状が現れることもあれば、ずっと無症状のままのこともあります。その間に性交渉を持てば、相手に感染を広げてしまう可能性があります。
実際に、来院される方としては
- 自分自身の排尿痛や皮膚症状から受診するケース
- パートナーに感染が見つかり、自分も検査を勧められて受診するケース(つまり、自分は無症状でも感染している可能性があるケース)
の二つのパターンが多くみられます。
また、梅毒やHIVは男性同士の性交渉による感染例も少なくなく、感染経路の一つとして重要視されています。福井県内では繁華街で風俗を利用した方が受診するケースも実際にあり、症状の有無に関わらず心当たりがもしあるなら検査することが重要です。もし検査の結果として性感染症がなかったなら、安心感にもつながります。
当院での検査の流れ
当院ではプライバシーに配慮した環境で、安心して検査を受けていただけます。
1.問診
症状の有無や性交渉の状況を確認します。無症状でも行動歴によって必要な検査が変わることがあります。
2.検体採取
- 尿検査:クラミジアや淋菌の検査に有効です。
- 血液検査:梅毒やHIVなどを調べます。
- のど・肛門の検査:オーラルセックスやアナルセックスによる感染もあるため、
- 必要に応じて実施します。
3.結果説明
検査の種類によっては即日で結果が出るものもあり、できるだけ早く不安を解消できるよう努めています。
パートナーも一緒に治療を
性感染症は、自分が最初に感染に気づく場合もあれば、パートナーの感染が先に判明して自分は無症状でも検査が必要になる場合もあります。どちらの場合でも、相手と一緒に検査・治療を進めることが再感染を防ぐ鍵です。
片方だけが治療を受けても、性交渉を再開すれば再感染を繰り返してしまいます。当院では必要に応じて他院と連携を行っています。
再発を防ぐためにできること
性感染症は一度治療しても再び感染することがあります。再発や再感染を防ぐために、次のような行動が大切です。
コンドームを使用する
コンドームは避妊だけでなく性感染症のリスクを下げます。ただし完全に防ぐことはできません。
不特定多数との性交渉を避ける
感染の広がりを防ぐために重要です。
性風俗サービスの利用後は特に注意
感染リスクが高いため、利用歴がある方は無症状でも検査をおすすめします(無症状の方は自費診療となります)。
定期的に検査を受ける
安心して生活を送るために、年に一度の検査を習慣にしましょう。
医師よりひとこと
性感染症は、検査を受けて終わりではありません。大切なのは、検査をきっかけに必要な治療や生活習慣の見直しにつなげることです。 福井県内でも、風俗利用や無防備な性交渉をきっかけに感染が見つかる方が多く来院されています。自分は大丈夫と思っていても感染していることがあるのがSTIの怖さです。 また、受診したらすぐに怖い治療をされるのではないかと心配される方もいますが、検査や診察はできるだけ負担の少ない方法から始めます。安心して相談していただければと思います。 ご自身の健康を守るため、そして大切な人に感染を広げないために、少しでも心配があれば早めの検査をおすすめします。