
小児の泌尿器の病気
PEDIATRIC UROLOGICAL DISEASES小児の泌尿器の病気
子どもの泌尿器のトラブルは、体の成長や発達に伴って起こることが多く、決して珍しいものではありません。日常生活の中で少しの違和感や変化があっても、本人がうまく伝えられなかったり、恥ずかしがって隠してしまうこともあります。特に小さなお子さんや学童期の男の子では、家庭での入浴や着替えの際に気づくケースが多くあります。
こうした症状は、早めに受診して原因を調べ、適切なケアを行うことでほとんどが改善します。当院では、お子さんとご家族が安心して相談できる環境づくりを心がけています。
よくある病気と症状
亀頭包皮炎
包皮の赤み・腫れ、かゆみ、痛み、膿のような分泌物が出るなどの症状が見られます。包皮の内側にたまった汚れ(や尿の残り)が原因で細菌が繁殖しやすく、大腸菌やブドウ球菌などが炎症を引き起こします。
排尿時に痛みを伴うと、トイレを嫌がるようになることもあります。炎症を繰り返すと包皮がむきにくくなり、汚れがさらにたまりやすくなるため、早めの治療が重要です。
おねしょ(夜尿症)
5〜6歳を過ぎても就寝中におしっこをしてしまう状態を指します。成長とともに自然に治まることもありますが、まれに尿路奇形など他の病気が背景にあることもあります。家庭での対策だけでは改善が難しい場合は、まず検査で原因を調べることが大切です。当院では必要に応じて、排尿のコントロールを促すアラーム療法などを行い、お子さんのペースに合わせた改善を目指します。
当院での診療内容
亀頭包皮炎
まず、視診や必要に応じた検査で炎症や感染の程度を確認します。
症状が軽い場合は、包皮の内側をやさしく洗って清潔を保つ方法をお伝えし、抗菌薬の塗り薬(ゲンタマイシン軟膏など)を処方します。炎症や感染が広がっている場合は、小児にも使える抗菌薬の飲み薬(セファレキシン細粒など)を併用します。
お薬は甘味がついたものやゼリー製剤など、お子さんが飲みやすい形でご案内します。また、再発予防のため、入浴時の洗い方や日常でのケア方法も丁寧にお伝えします。
おねしょ(夜尿症)
まず、問診と尿検査・超音波検査などで、尿路の異常や感染がないかを調べます。そのうえで、日常生活の見直し(就寝前の水分量調整、寝る前の排尿習慣づけなど)を提案します。改善が見られない場合やご家族が希望される場合には、おねしょを感知するとアラームで起こす「アラーム療法」をご案内します。大切な学校行事や旅行などで失敗できない場面には、必要に応じて臨時の内服薬を使用することも可能です。治療の経過は定期的に振り返りながら、お子さんとご家族に無理のない方法で進めていきます。
医師よりひとこと
子どもの泌尿器のトラブルは、少しの工夫や早めの受診で改善することがほとんどです。特に小さなお子さんは恥ずかしさや不安から症状を隠してしまうこともあります。当院では、お子さんがリラックスできる雰囲気を大切にしながら、必要な検査や治療を丁寧に行います。気になることがあればご相談ください。