
男性の更年期障害
MALE MENOPAUSE男性の更年期障害とは
こんな症状はありませんか?
- やる気が出ない、仕事の能率が落ちてきた
- イライラしやすくなった、怒りっぽくなった
- 性機能の低下を感じるようになった
- 周囲の人(パートナーや同僚)から、以前と違うと言われた
これらは、男性の更年期障害のサインかもしれません。
男性の更年期障害とは
更年期障害というと中年以降の女性の病気と思われがちですが、更年期障害は男性にも起こります。男性の更年期障害は、女性と同じく、中高年以降の男性に多く見られます。原因のひとつとして、男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下が知られています。
男性更年期障害には、気分の落ち込みや集中力の低下といった精神面の症状と、性機能の症状があります。メンタルの状態が最初に低下して、心療内科や精神科を受診し治療しても良くならない方もいますが、そうした方の中には更年期障害の男性もいるのです。
男性の更年期障害の検査と診断
検査
まずは症状の経過や生活習慣、既往歴などを丁寧にうかがいます。気分の落ち込みや集中力の低下、性機能の変化など、精神面と身体面の両方について詳しくお聞きします。
この時点で更年期障害が疑われる場合は、血液検査でテストステロン値を測定します。それとあわせて、生活習慣病や甲状腺機能異常など、似た症状を引き起こす他の病気がないかも確認します。
診断
検査結果と症状を総合的に評価し、男性更年期障害の可能性を判断します。精神的な不調が先行してホルモン値が低下しているケースや、他の病気が背景にあるケースもあるため、診断には慎重さが求められます。
当院では必要に応じて心療内科や精神科との連携も行い、心身両面から原因を探ります。メンタル面の受診が負担になる方にも、スムーズに連携できるよう配慮しています。
男性の更年期障害の治療
治療の進め方
男性の更年期障害は、症状や背景によって原因がさまざまです。まずは検査結果や症状から考えられる原因を整理して、それに応じて治療します。場合によっては、原因を特定するために、一定期間、薬を使って経過を見ながら調整することもあります。
薬による治療
男性更年期障害は、医学的には「LOH症候群」と呼ばれ、加齢やストレスなどを背景に、テストステロンの分泌が低下した状態です。LOH症候群としっかり診断された場合には、注射による「テストステロン補充療法」(薬剤はエナント酸テストステロン)という治療を保険適用で受けられます。不足した男性ホルモンを補充するという治療です。
また、「補中益気湯」といった漢方薬を使うこともあります。漢方は体質や症状の出方に合わせて選び、気力や体力の回復を助ける目的で使われます。
生活習慣と心身のケア
生活リズムの乱れやストレスの蓄積も症状を悪化させる要因です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、日常生活の見直しも重要です。
精神面の不調が先行している場合は、心療内科や精神科と連携しながら治療を進めます。当院では、受診のハードルが高い方にもスムーズに連携できるよう配慮しています。
医師よりひとこと
男性更年期障害は、非常に診断が難しい病気です。心療内科や精神科で治療を受けても改善しない場合、その背景に男性ホルモンの低下が隠れていることがあります。 当院では、テストステロンの血液検査が可能です。「もしかすると原因が分かるかもしれない」という視点で検査を受けていただくことで、これまで見えなかった手がかりが得られる場合があります。 必要に応じて信頼できるメンタルクリニックなどの医療機関と連携しながら、心身の両面から改善を目指します。気になる症状があれば当クリニックにお気軽にご相談ください。