泌尿器科

前立腺炎

PROSTATITIS

前立腺炎とは

こんな症状はありませんか?

  • 排尿のときに痛みや違和感がある
  • 頻尿、残尿感が続く
  • 陰部や下腹部に鈍い痛みを感じる

こうした症状が続くとき、それは「前立腺炎」の可能性があります。

前立腺炎の種類

前立腺炎は、大きく分けて急性と慢性の2種類があります。急性の場合は、発熱や排尿困難感、強い痛みが特徴で、重症時には入院が必要になることもあり、まれに敗血症に進展することもあります。
一方、慢性の場合は症状が軽く、鈍い痛みや違和感が長く続きます。いったん症状が軽くなっても、治療をやめると数か月で再燃することが多いため、一定期間の内服治療が必要です。

前立腺炎の検査と診断

検査

まずは症状の経過や生活習慣、既往歴などを丁寧にうかがいます。慢性前立腺炎では、日常生活の中で、少し気になる程度の違和感が続くことも多く、こうした細かいな症状も確認します。
尿検査では、炎症の有無や細菌感染の可能性を調べます。
急性の場合は血液検査で炎症反応や感染の程度を確認します。慢性の場合は尿検査で異常が出にくいこともあるため、前立腺マッサージ後の分泌液検査(前立腺分泌液検査)や、尿培養検査で原因菌と有効な抗菌薬を特定します。
また、直腸から指で前立腺を触れる直腸診を行い、腫れや圧痛の有無を確認します。

診断

検査結果と症状を総合的に評価し、急性か慢性かを診断します。必要に応じて、腹部エコーやMRIなどの画像検査を行い、膀胱ぼうこう、腎臓、前立腺の状態を詳しく調べます。症状が長引く場合や再発を繰り返す場合は、他の病気が隠れていないかも含めて慎重に診断します。

前立腺炎の治療

急性の場合

急に発熱や強い排尿痛、排尿しづらさが出た場合は、急性前立腺炎が考えられます。原因の多くは細菌感染で、抗菌薬を内服して治療します。重症の場合や高熱が続く場合は、入院して点滴の抗菌薬を使うこともあります。早期に適切な治療を行えば、多くは数日〜数週間で改善します。

慢性の場合

痛みや違和感が軽くても長く続く場合は、慢性前立腺炎の可能性があります。抗菌薬を数週間から数か月服用し、症状の再発を防ぎます。症状が落ち着いても治療を途中でやめると、数か月後にぶり返すことがあるため、医師の指示に沿った継続治療が大切です。
また、薬による治療は症状を和らげることが中心のため、生活習慣の見直しが重要です。

  • 長時間座りっぱなしを避ける
  • ストレスをためない
  • アルコールを控える

こうした日常の工夫が、症状の改善と、前立腺炎の再発予防につながります。

医師よりひとこと

前立腺炎は、痛みの強さや続き方に個人差が大きい病気です。 急に高熱が出たり、排尿がつらい時は、重くなる前に早めの治療が必要です。違和感が長く続くタイプでは、治療を中断するとぶり返しやすいため、計画的な内服と定期フォローが要になります。 症状や生活リズムに合わせて、無理のない治療計画を一緒に立てていきます。迷った時は遠慮なくご相談ください。二人三脚で整えていきましょう。